夜寝る前に特殊なハードコンタクトレンズを装着して、寝ている間に角膜形状を変化させて近視を矯正する治療法です。日中は裸眼で過ごすことが可能となります。
世界各国で安全性・有効性が認められ、治療が行われています。日本国内でも、2009年以降4製品が厚生労働省の承認を受け、徐々に広まってきました。当院では、2012年に承認を受けたオルソケラトロジーレンズ「ブレスオーコレクト®」を扱っています。
2017年には、適応対象年齢が改訂になり、オルソケラトロジーレンズをお子さんにも処方できるようになりました※。最近では、学童期の近視の進行予防にも効果があると報告されています。
※未成年（20歳未満）への処方はあくまで慎重処方となります。ご本人の成熟度と保護者の方の十分な理解と協力が必要となります。それらを加味した上で装用して頂きます。
日中裸眼で生活ができます
・コンタクトレンズ装用中ではさせない目薬が使用できます。
・スポーツ時にメガネやコンタクトレンズが外れることが気になりません。
装用をやめれば角膜形状は元に戻ります
・レーシックなどの手術と異なり角膜形状が元に戻るので安心です。
・毎日～数日に一度（個人差がございます）装用をしなくてはいけません。
慣れるまで多少お時間が必要です
・形状が安定するまでに１週間から１ヶ月お時間が掛かります。
・特殊なハードコンタクトレンズを着けて就寝することに慣れていただく必要があります。
□軽度・中程度の近視の方
□しっかりと睡眠がとれる方
□定期的な通院が可能な方
オルソケラトロジー治療が適応可能かを判断する検査をします。
コンタクトレンズを装用されている方は、角膜の形状を自然な状態に戻した上で検査する必要があるため、事前に中止が必要です。
〇ソフトコンタクト使用者：3日以上中止
〇乱視用ソフトコンタクト使用者：1週間以上中止
〇ハードコンタクト使用者：2週間以上中止
検査費用は5,500円（税込）です。
原則１週間装用体験することができます。
預かり金として33,000円（税込）をお預かりいたします。
お試し装用の上、治療を継続しない場合は、消耗品・管理費の11,000円（税込）を差し引いた22,000円（税込）をお返しいたします。
お試し装用の結果、ご本人や保護者が治療をご希望され、治療に適切なレンズが決定するようでしたら、正式な治療用レンズを注文いたします。
ご自宅にて、治療を開始してください。途中で何か疑問点や問題が生じた場合は、お気軽にお問合せください。
治療開始から以下の日程で来院が必要になります。
1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、9ヶ月後、1年後（以降3ヶ月毎）
定期検査は治療後の安全性・有効性の確認に大変重要です。
眼の状態により定期検査以外にも来院が必要になることがあります。
汚れの状態にもよりますが、2～3年に一度はレンズの買い替えが必要です。
レンズの再作成は1枚につき38,500円（税込）です。
オルソケラトロジー治療は自由診療です。健康保険や医療費助成制度は適応されません。
メガネやコンタクレンズによる視力矯正と異なり、視力を回復させる治療ですので、医療費控除の申請が可能です。
初年度
年間：132,000円（両眼）、55,000円（片眼）
2年目以降
年間：22,000円（両眼、片眼問わず）
※費用には治療用レンズ作成費・使用料、スターターセット、定期検査費用が含まれています。
※その他目薬、ケア用品、定期検査以外の受診については別途費用が必要です。
